ここからは再びナルト視点にて…。カカナル度高め。
あんまり先生が落ち込んでるので、今日の修行は早めに切り上げることにしたってば。
それにガクンと肩を落としている先生を見るに見かねて、今はこうして先生に付き添うようにカカシ先生の家に居る。
「せんせ…大丈夫か?………俺が仕組んどいて言うのも何だけどさ…」
「大丈夫じゃないでショ……。でも仕方ないよ。なっちゃったものは仕方ない。」
まるで自分に言い聞かせるみたいに、ベッドの上で膝を抱えて丸くなっている。
ああ、ちょっとどころでなく、かなり可愛そうな感じだ。
「コーヒー入れたけど、飲む?」
「ん……ありがと」
コーヒーの湯気を立てたマグを先生に付きだすと、カカシ先生はやっとこちらを向いた。
さっきまでず~っと下を向いてたしなぁ…。
脚を伸ばし、姿勢を正し、片手で口布を引き下げる。
コーヒーを飲む為に漸く口布が下ろされて、先生の顔が丸々観察出来ると、その気落ち具合が更に伝わってきた。
うわぁ、は………覇気が無いってば……。
俺ってば……ちょっと嫌なことを考えてしまった……。―――いつか見た、去勢された犬を思い出す。
その物悲しい姿が、ズバンと脳裏に浮かび、その映像を打ち消すように慌ててブンブンと首を振るう。
「あ、あのさ…せんせ……」
「なに…?」
「あの………お、怒ってるってば?」
ハァ~――――一と。一つ大きな溜息をカカシ先生はついた。
答えもせずに、溜息一つなんて……怒っているに違いない。
それもそうだ。当り前だってばよ…。
「やっぱり……怒ってる……」
「怒ってないよ………何でナルトに怒るの…?」
「だって………さ」
「怒りが向くとすれば、それは自分自身にだよ。まんまと引っかかったわけだし………。上忍としては、ダメでショ?情けな
いやら、恥ずかしいやら………」
「う…」
「それに、ナルト抱けなくて………悔しい………ま、そういうトコロ」
「………!」
それだけ言うと、先生はフッと優しく俺に微笑んだ。
いつもみたいな、とっても甘い、優しい笑み。
目尻を下げて、口角を少し上に引き上げて、本当に優しい笑み。
「ああ、あと。お前をそこまで追い込んでいたことに気付かない…………恋人ととして失格な俺自身への怒り」
「先生………」
カカシ先生の思いがけない告白を聞くことになり、急に目頭が熱くなった。
俺……先生に対して、すごく酷い事をしてしまったのかもしれない。
今になって急に気付く。
ただの思いつきで、こんなこと………
俺ってば、すっげ酷いことしたのかも。
そう思うと、堪らなくなった。
「先生……ごめんなさい」
ただ、素直に自分の感情を言葉にしていた。
そして、気付いたらもう、謝っていた。
握った拳に力が篭り、皮膚に触れる爪がめり込んでいる。
しかし、その痛みすら感じないほど、後悔の念に支配されていた。
「何で謝るの?ナルト……謝るのは、本当は俺の方でショ……。いっぱい無理を強いていたみたいだね……ごめんね」
「……っ!」
先生が…、先生が謝るなんて………違うのに。違うのに!
しかもいつもみたいなふざけた『ごめんね』じゃなくて……すごく真摯な謝罪だった。
もう…そんな風に謝られたら、何て言ったらいいかわからなくて……何も言えなくなってしまった。
「ナルトが好き過ぎて……時々、箍が外れちゃうんだよね……ホント、ごめんね………しかも、嫉妬深いし、オレ」
先生は、湯気をまだ立てているコーヒーを見つめながら、まるで自分に言い聞かせるように話している。
こんな先生を見たかったわけじゃない。
ただ……。ただ、先生と一緒に過ごす、穏やかな時間を持ちたかっただけだ。
一緒にベッドに横になり、何をするわけでもなく、互いの温もりを感じて眠りたいだけだった。
先生と他愛無い会話をしながら時間を費やす、そんな優しい時が欲しい。そう思ったんだ。
「先生の隣……座っていいってば?」
尋ねると、先生はいつもの優しい目をしてコクンと頷いてくれた。
先生の隣に腰掛けると、ベッドが少し軋む。
密着し、触れあった側の腕が、カカシ先生の温もりを俺の腕に移していく。
まるで吸い寄せられるように、すぐそこにある大きな肩へと、首を傾けそっと頭を預けた。
カカシ先生が両手で包み込むようにして持っていたコーヒーの入ったマグを、片手にしっかりと持ち替え、空いた手を俺の肩
に回してくる。
とても自然な動作で、いつもと何も変わらない動き。腰から背中に回され、肩へと辿り着く手の動き……。
その動きを、目を閉じて、静かに追う。掌から先生の優しい温もりを感じた。
「…ごめんね」
「俺こそ…ごめんなさい」
「もう、安心していいよ……薬も効いてるし、暴走出来ないし…」
首を動かし、チロリと先生を見上げる。
穏やかな先生の視線が、心を締め付ける。
俺は先生と触れあう事が嫌いじゃない。
寧ろ大好きだから、すぐにこう寄り添ったり、抱きついたり……
こういう一連の俺の行動が、先生にはどう映るのか……今まで考えたこと、無かったってば。
先生にとっては、俺の単純な行動こそが、誘惑めいた媚態に映っていたのかも。
俺って……みんなにバカバカ言われるけど、本当にそうなのかもしれない。
そう思いつくと、悔しくて堪らなくて……、でもこればっかりは悪意でも悪戯でもないからどうにも出来なくて……。
「せんせ………俺とそんなにシタくなるの?」
「えっ…?!お前………、単刀直入に聞いてくるね。ハハ……そうだよ。俺はいつだってナルトとセックスしたいの」
「だって………任務続いたら疲れたりするだろ?……そんなの関係ねーの?」
「ん?……それ逆だよ。男は疲労すればするほど、無性に出したくなるもんだよ、お前もそうだろ?」
「俺………よくわかんねーってば……」
「………そっか」
そういうと、先生は俺の頭をくしゃくしゃと掻き回すように撫でる。
「よく分んなくてごめんってば……」
「いーんだよ、ナルト。そんなことで謝んないの。ナルトは昔からそうだったよ……幼いというか、淡白というか……性に疎
いまま成長していったもんね…。それを無理矢理開いたようなもんだし、……オレが」
「カカシ先生……普段メチャクチャ優しいのに……時々、エッチの時………すっげ意地悪になるってば…………俺、そういう
時すっげぇびっくりする……恐い…とか…、思っちまう」
「こ…恐い?!ホント?!ご…ごめ…」
「あ、痛いとか、そういうのは全然無いんだけど………言葉で凄く責められたり……、あと………センセ……エロいこといっ
ぱいするから、何か…辛くなっちまうっていうか……、感じ過ぎちゃって恐い…っていうか………やっぱ、何て言っていいか
、よくわかんね――――っ!!」
「………………………………」
伝えたい事があるはずなのに、言葉にする方法が見つからなくて…うおーーっ!ってなってしまった。最後の方は頭が真っ白
になってただ叫んでた気がする。
先生も呆れて無言だし……。
話してから急に恥ずかしくなって、頭を預けていたカカシ先生の肩口に額をぐりぐりと擦りつけるようにし、表情を隠した。
先生は、そんな俺を宥めるかのように、髪に触れていた手で頭を抱き寄せる。
「やっぱり………薬正解かもよ、ナルト。恥ずかしい大人だけど、止められないのよ………オマエ、自分では気付いてないか
もしれないけどね、ものすごくそそるんだよね。………で、結構里のみんな、オマエに魅せられてんの。………だからさ、俺
は毎日毎日、ほとんど毎日嫉妬の嵐ん中……ついついセックスの時に噴き出してるんだよなぁ、無意識の内に……」
先生が、なんかよく分かんないことを言っている。
里のみんなが…みせられてるとか、何だとか……。
「里のみんなが何で関係するってば?俺、カカシ先生が好きなんだってばよ……他の人とエッチしないってば」
「ん、いいよ。分んなくて……。ただみんながナルトを好きで、俺が大人げなく嫉妬に狂ってるだけの話だよ」
「俺とエッチすると、嫉妬しなくなるってば?」
「ハハ、そうだね。俺はダメな大人だからさ……ナルトを好きに出来るのが自分だけだと思うと、すごく安心するんだ」
いやらしい大人でごめーんね。と一言付け足し、ウィンクをパチリとするカカシ先生。いつもの余裕が戻ってきたみたいで、
やっぱり正直に話して良かったなぁと思う。
「だから、薬で無理矢理ストップかけられて、良かったかもしれない……。今こうしてるけど、薬服用してなかったら、俺、
ナルト押し倒して、間違いなくイケナイ事に突入だねぇ」
「せ、せんせ…っ!」
「だって、仕方ないでショ……?ナルト滅茶苦茶可愛いんだもん。そんな風にスリスリされちゃあね……普段なら勃ってるよ
…間違いなく、今頃完勃ち?」
ガバリと俺は先生から距離をとった。
寄り添ってるのは、何より心地よかったけど、これは最早本能に近い。
ビクつきながら先生をまじまじと見つめる。
そうすると先生はハァ~~~~とわざとらしい溜息をついて、ベッドにゴロンと横になる。
己の腕を枕にし、仰向けで、灰色の天井を見詰めたまま……
「ナァルト~~、セックス出来ないんだからさ……そんなにビクつかなくてもいいでしょーよ。でもねぇ…せめてキスくらい
はさせてよね……、それくらいはいいでショ?」
ね?…とこちらをチラリと見て承諾を強請る眼差しを送ってこられると……、まぁ、確かにキスくらいは勿論いいと思ってい
たし、ここは『うん』と頷くべきだと自身の罪悪感が訴えてきた。
今となってはやり過ぎたなぁと思っている。
何より先生とのキスは大好きだ。
一緒に居れば、自然と何度もキスをしたくなる。
「ん、いいってばよ。あと…さ、エッチ出来ないんだから、先生のお願い何か聞くってば………。ほら、もうすぐ先生の誕生
日だし!」
「あのね~ナルト…。セックス出来ないからといって……イコール、エッチが出来ないっていうことではないよ……。俺が挿
入出来ないだけであって、他にもイロイロ出来るんだからね」
「ゲッ!カカシ先生っ、やっぱりエロい!!!」
「もうさぁ……その発言も今更でショ?でもねぇ、その『お願い』提案は即、受け入れマス☆」
漸くニコニコと笑ってくれた先生に、心から安堵したんだけど……
こんな提案、しなければ良かったかなぁって、先生のお願いを聞いてから後後思った俺でした。
あんまり先生が落ち込んでるので、今日の修行は早めに切り上げることにしたってば。
それにガクンと肩を落としている先生を見るに見かねて、今はこうして先生に付き添うようにカカシ先生の家に居る。
「せんせ…大丈夫か?………俺が仕組んどいて言うのも何だけどさ…」
「大丈夫じゃないでショ……。でも仕方ないよ。なっちゃったものは仕方ない。」
まるで自分に言い聞かせるみたいに、ベッドの上で膝を抱えて丸くなっている。
ああ、ちょっとどころでなく、かなり可愛そうな感じだ。
「コーヒー入れたけど、飲む?」
「ん……ありがと」
コーヒーの湯気を立てたマグを先生に付きだすと、カカシ先生はやっとこちらを向いた。
さっきまでず~っと下を向いてたしなぁ…。
脚を伸ばし、姿勢を正し、片手で口布を引き下げる。
コーヒーを飲む為に漸く口布が下ろされて、先生の顔が丸々観察出来ると、その気落ち具合が更に伝わってきた。
うわぁ、は………覇気が無いってば……。
俺ってば……ちょっと嫌なことを考えてしまった……。―――いつか見た、去勢された犬を思い出す。
その物悲しい姿が、ズバンと脳裏に浮かび、その映像を打ち消すように慌ててブンブンと首を振るう。
「あ、あのさ…せんせ……」
「なに…?」
「あの………お、怒ってるってば?」
ハァ~――――一と。一つ大きな溜息をカカシ先生はついた。
答えもせずに、溜息一つなんて……怒っているに違いない。
それもそうだ。当り前だってばよ…。
「やっぱり……怒ってる……」
「怒ってないよ………何でナルトに怒るの…?」
「だって………さ」
「怒りが向くとすれば、それは自分自身にだよ。まんまと引っかかったわけだし………。上忍としては、ダメでショ?情けな
いやら、恥ずかしいやら………」
「う…」
「それに、ナルト抱けなくて………悔しい………ま、そういうトコロ」
「………!」
それだけ言うと、先生はフッと優しく俺に微笑んだ。
いつもみたいな、とっても甘い、優しい笑み。
目尻を下げて、口角を少し上に引き上げて、本当に優しい笑み。
「ああ、あと。お前をそこまで追い込んでいたことに気付かない…………恋人ととして失格な俺自身への怒り」
「先生………」
カカシ先生の思いがけない告白を聞くことになり、急に目頭が熱くなった。
俺……先生に対して、すごく酷い事をしてしまったのかもしれない。
今になって急に気付く。
ただの思いつきで、こんなこと………
俺ってば、すっげ酷いことしたのかも。
そう思うと、堪らなくなった。
「先生……ごめんなさい」
ただ、素直に自分の感情を言葉にしていた。
そして、気付いたらもう、謝っていた。
握った拳に力が篭り、皮膚に触れる爪がめり込んでいる。
しかし、その痛みすら感じないほど、後悔の念に支配されていた。
「何で謝るの?ナルト……謝るのは、本当は俺の方でショ……。いっぱい無理を強いていたみたいだね……ごめんね」
「……っ!」
先生が…、先生が謝るなんて………違うのに。違うのに!
しかもいつもみたいなふざけた『ごめんね』じゃなくて……すごく真摯な謝罪だった。
もう…そんな風に謝られたら、何て言ったらいいかわからなくて……何も言えなくなってしまった。
「ナルトが好き過ぎて……時々、箍が外れちゃうんだよね……ホント、ごめんね………しかも、嫉妬深いし、オレ」
先生は、湯気をまだ立てているコーヒーを見つめながら、まるで自分に言い聞かせるように話している。
こんな先生を見たかったわけじゃない。
ただ……。ただ、先生と一緒に過ごす、穏やかな時間を持ちたかっただけだ。
一緒にベッドに横になり、何をするわけでもなく、互いの温もりを感じて眠りたいだけだった。
先生と他愛無い会話をしながら時間を費やす、そんな優しい時が欲しい。そう思ったんだ。
「先生の隣……座っていいってば?」
尋ねると、先生はいつもの優しい目をしてコクンと頷いてくれた。
先生の隣に腰掛けると、ベッドが少し軋む。
密着し、触れあった側の腕が、カカシ先生の温もりを俺の腕に移していく。
まるで吸い寄せられるように、すぐそこにある大きな肩へと、首を傾けそっと頭を預けた。
カカシ先生が両手で包み込むようにして持っていたコーヒーの入ったマグを、片手にしっかりと持ち替え、空いた手を俺の肩
に回してくる。
とても自然な動作で、いつもと何も変わらない動き。腰から背中に回され、肩へと辿り着く手の動き……。
その動きを、目を閉じて、静かに追う。掌から先生の優しい温もりを感じた。
「…ごめんね」
「俺こそ…ごめんなさい」
「もう、安心していいよ……薬も効いてるし、暴走出来ないし…」
首を動かし、チロリと先生を見上げる。
穏やかな先生の視線が、心を締め付ける。
俺は先生と触れあう事が嫌いじゃない。
寧ろ大好きだから、すぐにこう寄り添ったり、抱きついたり……
こういう一連の俺の行動が、先生にはどう映るのか……今まで考えたこと、無かったってば。
先生にとっては、俺の単純な行動こそが、誘惑めいた媚態に映っていたのかも。
俺って……みんなにバカバカ言われるけど、本当にそうなのかもしれない。
そう思いつくと、悔しくて堪らなくて……、でもこればっかりは悪意でも悪戯でもないからどうにも出来なくて……。
「せんせ………俺とそんなにシタくなるの?」
「えっ…?!お前………、単刀直入に聞いてくるね。ハハ……そうだよ。俺はいつだってナルトとセックスしたいの」
「だって………任務続いたら疲れたりするだろ?……そんなの関係ねーの?」
「ん?……それ逆だよ。男は疲労すればするほど、無性に出したくなるもんだよ、お前もそうだろ?」
「俺………よくわかんねーってば……」
「………そっか」
そういうと、先生は俺の頭をくしゃくしゃと掻き回すように撫でる。
「よく分んなくてごめんってば……」
「いーんだよ、ナルト。そんなことで謝んないの。ナルトは昔からそうだったよ……幼いというか、淡白というか……性に疎
いまま成長していったもんね…。それを無理矢理開いたようなもんだし、……オレが」
「カカシ先生……普段メチャクチャ優しいのに……時々、エッチの時………すっげ意地悪になるってば…………俺、そういう
時すっげぇびっくりする……恐い…とか…、思っちまう」
「こ…恐い?!ホント?!ご…ごめ…」
「あ、痛いとか、そういうのは全然無いんだけど………言葉で凄く責められたり……、あと………センセ……エロいこといっ
ぱいするから、何か…辛くなっちまうっていうか……、感じ過ぎちゃって恐い…っていうか………やっぱ、何て言っていいか
、よくわかんね――――っ!!」
「………………………………」
伝えたい事があるはずなのに、言葉にする方法が見つからなくて…うおーーっ!ってなってしまった。最後の方は頭が真っ白
になってただ叫んでた気がする。
先生も呆れて無言だし……。
話してから急に恥ずかしくなって、頭を預けていたカカシ先生の肩口に額をぐりぐりと擦りつけるようにし、表情を隠した。
先生は、そんな俺を宥めるかのように、髪に触れていた手で頭を抱き寄せる。
「やっぱり………薬正解かもよ、ナルト。恥ずかしい大人だけど、止められないのよ………オマエ、自分では気付いてないか
もしれないけどね、ものすごくそそるんだよね。………で、結構里のみんな、オマエに魅せられてんの。………だからさ、俺
は毎日毎日、ほとんど毎日嫉妬の嵐ん中……ついついセックスの時に噴き出してるんだよなぁ、無意識の内に……」
先生が、なんかよく分かんないことを言っている。
里のみんなが…みせられてるとか、何だとか……。
「里のみんなが何で関係するってば?俺、カカシ先生が好きなんだってばよ……他の人とエッチしないってば」
「ん、いいよ。分んなくて……。ただみんながナルトを好きで、俺が大人げなく嫉妬に狂ってるだけの話だよ」
「俺とエッチすると、嫉妬しなくなるってば?」
「ハハ、そうだね。俺はダメな大人だからさ……ナルトを好きに出来るのが自分だけだと思うと、すごく安心するんだ」
いやらしい大人でごめーんね。と一言付け足し、ウィンクをパチリとするカカシ先生。いつもの余裕が戻ってきたみたいで、
やっぱり正直に話して良かったなぁと思う。
「だから、薬で無理矢理ストップかけられて、良かったかもしれない……。今こうしてるけど、薬服用してなかったら、俺、
ナルト押し倒して、間違いなくイケナイ事に突入だねぇ」
「せ、せんせ…っ!」
「だって、仕方ないでショ……?ナルト滅茶苦茶可愛いんだもん。そんな風にスリスリされちゃあね……普段なら勃ってるよ
…間違いなく、今頃完勃ち?」
ガバリと俺は先生から距離をとった。
寄り添ってるのは、何より心地よかったけど、これは最早本能に近い。
ビクつきながら先生をまじまじと見つめる。
そうすると先生はハァ~~~~とわざとらしい溜息をついて、ベッドにゴロンと横になる。
己の腕を枕にし、仰向けで、灰色の天井を見詰めたまま……
「ナァルト~~、セックス出来ないんだからさ……そんなにビクつかなくてもいいでしょーよ。でもねぇ…せめてキスくらい
はさせてよね……、それくらいはいいでショ?」
ね?…とこちらをチラリと見て承諾を強請る眼差しを送ってこられると……、まぁ、確かにキスくらいは勿論いいと思ってい
たし、ここは『うん』と頷くべきだと自身の罪悪感が訴えてきた。
今となってはやり過ぎたなぁと思っている。
何より先生とのキスは大好きだ。
一緒に居れば、自然と何度もキスをしたくなる。
「ん、いいってばよ。あと…さ、エッチ出来ないんだから、先生のお願い何か聞くってば………。ほら、もうすぐ先生の誕生
日だし!」
「あのね~ナルト…。セックス出来ないからといって……イコール、エッチが出来ないっていうことではないよ……。俺が挿
入出来ないだけであって、他にもイロイロ出来るんだからね」
「ゲッ!カカシ先生っ、やっぱりエロい!!!」
「もうさぁ……その発言も今更でショ?でもねぇ、その『お願い』提案は即、受け入れマス☆」
漸くニコニコと笑ってくれた先生に、心から安堵したんだけど……
こんな提案、しなければ良かったかなぁって、先生のお願いを聞いてから後後思った俺でした。
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入力は半角英数のみ。(カカシ×ナルトってことです☆)
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