なんか……思いつきだけで、よくわかんない話になってしもうた…(--;
ちょい黒っぽいカカっせんせーが、や~~っぱりナルト大好きだというそれだけのお話でありますんで、どうぞご容赦くださいまし。
付き合って以後の、二部なカカナルさん。カカシ視点で。
愛しているなんてね……。
そんな言葉……簡単に言えるわけがないんだよ。
愛してるなんて………
ナルト、お前相手に。
そんなに簡単に。
言えるわけがないんだよ。
本当に―――
本当に愛しているからね。
【愛している…そんな言葉を…】
「先生…俺達付き合ってるってば?」
「ん~、そうだねぇ~」
ソファの上に座るナルトを抱き寄せた。
共に腰掛け、身体の側面を添わせるように座っている。
今は人気ドラマを、ナルトが釘付けになって見ているのだが…
TVCMの合間、ナルトが唐突にそんなことを聞く。
おかしな質問だ。
そうでなければ、休日のこんな夜。
俺の部屋で、二人ゆっくりと過ごすこともないはずだ。
「だから今夜、お前はこうして俺の部屋に来てるんデショ?」
「でもさぁ、付き合う前も先生の部屋来てたってばよ?」
「ん~~、だけどさ。付き合う前は、食事を用意する合間にキスしたり、お泊りの夜にナルトを抱いたりはしなかったよ」
「うっ……///」
当り前のことなのに、いざ口にすると突然恥ずかしさで頬を染めるナルトの初々しさに、こちらまでドキドキする。
「付き合い初めてすぐの時にはまだ大人の秘め事教えてなかったけどねぇ…。今は分かり易いくらい恋人の行為してるじゃない?」
「う……ぅう……確かに最初は、付き合ってすぐはそんなのなかったってば……」
「ね、付き合ってるからってわけじゃないけど……。まぁ、大人にとって付き合うっていう簡単なボーダーラインの一つではあるよね」
「キスしたり……Hしたり?!」
「好きなんだし…ねぇ。したくなっちゃうデショ?ま、段階は踏むけどね……で、何でそんなこと急に質問してくるのか、そっちの方を俺は聞きたいね」
質問を質問返しというのだろうか…
付き合ってる?当り前のことを確認するかのように聞いてくるのだから、こちらも、何で今更そんな事を聞く気になったものか、知る必要があるといものだ。
ナルトの蒼い蒼い濡れた様な瞳を覗きこめば、丁度CMからドラマの本編に切り替わる。
いいシーンだ。
見逃せない。主人公達が愛を交わすシーン。
見せ場というやつだ。
【愛してるよ…君を、何よりも誰よりも愛しているんだ…】
男性俳優の、張りのあるバリトンが切なげな台詞を語っている。
【私もよ……貴方を心から愛しているわ…】
切羽詰まったような女優の声が、更なる愛を囁いている。
耳に飛び込んでくるドラマのセリフ達。
なんとなくではあるが、ナルトの最初の問いを理解し始める。
そういえば、最近ナルトはサクラ達の影響で、この手のドラマをよく見ていたっけ。
「先生…………愛してるって………言ってるってば…よ」
ああ、やっぱりね。
そんなことだろうとは思ったけどね。
ナルトはテレビ画面に向き合って、四角い箱に映り込む男女をそっと指差した。
そしてそれ以上、何も言わなくなってしまった。
俺は一つだけ大きな溜息をついた。
「ナルトが言いたいことは、分かったよ…ま、だいたいだけどね。陳腐なTV番組に感化されちゃったかな?」
「え…カンカ…?何だってば?」
ナルトをTVが見えないくらいにギュウと抱きしめて、急なことに硬く強張る背を軽く撫でる。
「付き合ってる恋人達が…必ず口にする台詞………デショ?」
「ぁ……」
「そういうことだよね?………【愛してる】……これ、俺がナルトに言わないからデショ?」
「………………」
沈黙だ。
それが答えだ。
「この台詞言って欲しかったの?」
「愛してるって……この言葉、待ってた?」
「ひょっとして……不安だったの?」
続けざまの問いに、ナルトは俺の胸に顔を埋めたまま、ほんの小さくではあったが頷いた。
そしてすぐに、首を横に大きく振った。
確かにね……好きだとか……大好きだよ。とは、何度口にしたか数えようもないくらいだが……
俺は一度も、愛しているとは言っていないからね。
言って欲しいなんて……ナルトからは言えるわけもないしねぇ。
ドラマの存在にかこつけて、思わず本音が出たらしいけど…。
まるで、強要だ。
―――愛してるって言ってくれって?!
俺は言わないよ、そんな台詞。
そんな言葉使う必要がないほど、ナルトを愛しているからね。
だから―――ね。
「ナァルト、こっち向いて……」
俺の胸に、恥ずかしそうに顔を埋めるナルトの頬を両手で掬うように掴みあげ。
深く熱い口付けを施した。
聞こえるはずもない言葉、愛しているよと、深く深くで囁きながら…。
二人の吐息が、想いの丈で熱を帯びていく中―――――――
ブラウン管からは、温度の無い【愛している】が、何度も何度もこだましていた。
by 千之介
もうすぐデジタル放送切り替えですが、木の葉は敢えてのブラウン管!
言葉で想いを【愛している】と表現した途端、ナルトへの愛が軽くなってしまうのではないかという強迫観念のようなものに捕われているカカシ先生………かな?!
どうもスイマセン;;;ちょっと痛いけど、ピュアーなカカシ先生を目指したつもりでいたのですがぁ………(遠い目)
ちょい黒っぽいカカっせんせーが、や~~っぱりナルト大好きだというそれだけのお話でありますんで、どうぞご容赦くださいまし。
付き合って以後の、二部なカカナルさん。カカシ視点で。
愛しているなんてね……。
そんな言葉……簡単に言えるわけがないんだよ。
愛してるなんて………
ナルト、お前相手に。
そんなに簡単に。
言えるわけがないんだよ。
本当に―――
本当に愛しているからね。
【愛している…そんな言葉を…】
「先生…俺達付き合ってるってば?」
「ん~、そうだねぇ~」
ソファの上に座るナルトを抱き寄せた。
共に腰掛け、身体の側面を添わせるように座っている。
今は人気ドラマを、ナルトが釘付けになって見ているのだが…
TVCMの合間、ナルトが唐突にそんなことを聞く。
おかしな質問だ。
そうでなければ、休日のこんな夜。
俺の部屋で、二人ゆっくりと過ごすこともないはずだ。
「だから今夜、お前はこうして俺の部屋に来てるんデショ?」
「でもさぁ、付き合う前も先生の部屋来てたってばよ?」
「ん~~、だけどさ。付き合う前は、食事を用意する合間にキスしたり、お泊りの夜にナルトを抱いたりはしなかったよ」
「うっ……///」
当り前のことなのに、いざ口にすると突然恥ずかしさで頬を染めるナルトの初々しさに、こちらまでドキドキする。
「付き合い初めてすぐの時にはまだ大人の秘め事教えてなかったけどねぇ…。今は分かり易いくらい恋人の行為してるじゃない?」
「う……ぅう……確かに最初は、付き合ってすぐはそんなのなかったってば……」
「ね、付き合ってるからってわけじゃないけど……。まぁ、大人にとって付き合うっていう簡単なボーダーラインの一つではあるよね」
「キスしたり……Hしたり?!」
「好きなんだし…ねぇ。したくなっちゃうデショ?ま、段階は踏むけどね……で、何でそんなこと急に質問してくるのか、そっちの方を俺は聞きたいね」
質問を質問返しというのだろうか…
付き合ってる?当り前のことを確認するかのように聞いてくるのだから、こちらも、何で今更そんな事を聞く気になったものか、知る必要があるといものだ。
ナルトの蒼い蒼い濡れた様な瞳を覗きこめば、丁度CMからドラマの本編に切り替わる。
いいシーンだ。
見逃せない。主人公達が愛を交わすシーン。
見せ場というやつだ。
【愛してるよ…君を、何よりも誰よりも愛しているんだ…】
男性俳優の、張りのあるバリトンが切なげな台詞を語っている。
【私もよ……貴方を心から愛しているわ…】
切羽詰まったような女優の声が、更なる愛を囁いている。
耳に飛び込んでくるドラマのセリフ達。
なんとなくではあるが、ナルトの最初の問いを理解し始める。
そういえば、最近ナルトはサクラ達の影響で、この手のドラマをよく見ていたっけ。
「先生…………愛してるって………言ってるってば…よ」
ああ、やっぱりね。
そんなことだろうとは思ったけどね。
ナルトはテレビ画面に向き合って、四角い箱に映り込む男女をそっと指差した。
そしてそれ以上、何も言わなくなってしまった。
俺は一つだけ大きな溜息をついた。
「ナルトが言いたいことは、分かったよ…ま、だいたいだけどね。陳腐なTV番組に感化されちゃったかな?」
「え…カンカ…?何だってば?」
ナルトをTVが見えないくらいにギュウと抱きしめて、急なことに硬く強張る背を軽く撫でる。
「付き合ってる恋人達が…必ず口にする台詞………デショ?」
「ぁ……」
「そういうことだよね?………【愛してる】……これ、俺がナルトに言わないからデショ?」
「………………」
沈黙だ。
それが答えだ。
「この台詞言って欲しかったの?」
「愛してるって……この言葉、待ってた?」
「ひょっとして……不安だったの?」
続けざまの問いに、ナルトは俺の胸に顔を埋めたまま、ほんの小さくではあったが頷いた。
そしてすぐに、首を横に大きく振った。
確かにね……好きだとか……大好きだよ。とは、何度口にしたか数えようもないくらいだが……
俺は一度も、愛しているとは言っていないからね。
言って欲しいなんて……ナルトからは言えるわけもないしねぇ。
ドラマの存在にかこつけて、思わず本音が出たらしいけど…。
まるで、強要だ。
―――愛してるって言ってくれって?!
俺は言わないよ、そんな台詞。
そんな言葉使う必要がないほど、ナルトを愛しているからね。
だから―――ね。
「ナァルト、こっち向いて……」
俺の胸に、恥ずかしそうに顔を埋めるナルトの頬を両手で掬うように掴みあげ。
深く熱い口付けを施した。
聞こえるはずもない言葉、愛しているよと、深く深くで囁きながら…。
二人の吐息が、想いの丈で熱を帯びていく中―――――――
ブラウン管からは、温度の無い【愛している】が、何度も何度もこだましていた。
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