ペインによって里が破壊された後、里のヒーローとして迎え入れられたその後のお話…。
【お願いします】 -onegaishimasu-
あのね…お願いがあるんだ。
ナルト…お願いが……
「はぁ??!!仙人モードになるってば?!」
カカシは素っ頓狂な声を上げるナルトに、うんうんと首を縦に振って応えた。
「ここで?この部屋で?!」
木の葉の街が壊滅してからというもの、簡易のテントや簡単な掘っ建て小屋がカカシやナルト…他忍び達の部屋になってはいた。
しかしながら恐るべき復興力で、今や街は再構築されつつあり、その内に皆の家になるべきアパートや家々などが出来上がるのも時間の問題であった。
だが、カカシやナルトはこの小さな小屋がお気に入りで、小さなスペースもお構いなしに、仕事が一段落すると何もないこの部屋で仮眠を取り、穏やかな時間を過ごしていた。
そんな時、急にカカシがナルトに声をかけたのだ。
しかもお願いだ。などと言って、急におかしな事を言うものだから、床に座り込み簡単なストレッチをしていたナルトが驚くのも無理はなかった。
カカシは窓枠に腕をかけ、凭れかかりながらナルトの方を見てはいない。
床の一点を見つめ、俯いたまま話している。
まるで、頼み辛いことを親にお願いする子供のような仕草だった。
「何で?何で今仙人モードだってば?!何か探索が必要な事でもあんのかよ…やっとゆっくりしていいって、落ち着いたから休んでいいって綱手のばぁちゃんからも休息言われたばかりじゃん」
足を左右に開き伸ばし、上半身を床にくっ付けながら体を伸ばしていたナルトが普通に胡坐に座り直してカカシを見つめる。
どうしたってばよ?と首を捻る。
「や、だから、さ。単に俺の個人的なお願い……仙人モードになってくれない?」
「だーかーらー、何でだってばよ?あれって結構時間かかんだって!集中しなきゃあなんねぇし、折角ゆっくりしてんのに、せんせぇ意味わかんねぇってばよ」
カカシはまだナルトの方を見ない。下を向いたままだ。
バツが悪そうに、時々こりこりと米噛みの上を掻く。
「だからだよ……やっと二人でゆっくり出来るでしょ?!」
「はぁ??!!やっぱまだ話が見えねぇ」
仕方ないなぁとばかりに、ナルトは立ちあがり、カカシの元へと近づく。
眼の前まで来てやっと、カカシはナルトの方を見た。片目を隠す覆いも着けたままなら、口布も引き上げられたままで、到底表情は読めはしない。いつもの眠たそうな半眼だけが覗いている。その海の水のような瞳をナルトはじっと見つめた。カカシの真意を探りたくて…。
どうも、任務だとか、そのような危険事には関係しないようだが、カカシの望みは真摯なようで、お願いは絶対的に叶えたいようだ。
「カカシ先生……マジに?」
「うん。お願い」
またカカシは首を一つ縦に振った。
「俺が嫌だって言ったらどうするってば?」
「ケチ」
「は~~~あ?!何で俺がケチだってばよ、んっとにカカシ先生わっかんねぇ~」
呆れた声を出すナルトに、今度はカカシが仕方ないな~とばかりに口布を引き下げる。
至極真面目な顔をナルトに晒し、両手をしっかり顔の前で合わせるとお願いしますと頭を下げた。
「センセ………そこまですんの?」
ナルトは完全に呆れ顔。しかしここまで素直に頼まれたら、ナルトも男なので嫌とは言えない。
仕方ね~な。と背中をカカシに見せて部屋の中央まで進むと、すとんと腰を落とす。
再度胡坐をかき、仙人モードになる為の集中姿勢を取ると、カカシの方を一瞥した。
「後でぜってぇ、理由聞かせてくれよな」
「ん」
カカシはそんなナルトに二コリと頬笑みかけた。
××× to be continued ×××
【お願いします】 -onegaishimasu-
あのね…お願いがあるんだ。
ナルト…お願いが……
「はぁ??!!仙人モードになるってば?!」
カカシは素っ頓狂な声を上げるナルトに、うんうんと首を縦に振って応えた。
「ここで?この部屋で?!」
木の葉の街が壊滅してからというもの、簡易のテントや簡単な掘っ建て小屋がカカシやナルト…他忍び達の部屋になってはいた。
しかしながら恐るべき復興力で、今や街は再構築されつつあり、その内に皆の家になるべきアパートや家々などが出来上がるのも時間の問題であった。
だが、カカシやナルトはこの小さな小屋がお気に入りで、小さなスペースもお構いなしに、仕事が一段落すると何もないこの部屋で仮眠を取り、穏やかな時間を過ごしていた。
そんな時、急にカカシがナルトに声をかけたのだ。
しかもお願いだ。などと言って、急におかしな事を言うものだから、床に座り込み簡単なストレッチをしていたナルトが驚くのも無理はなかった。
カカシは窓枠に腕をかけ、凭れかかりながらナルトの方を見てはいない。
床の一点を見つめ、俯いたまま話している。
まるで、頼み辛いことを親にお願いする子供のような仕草だった。
「何で?何で今仙人モードだってば?!何か探索が必要な事でもあんのかよ…やっとゆっくりしていいって、落ち着いたから休んでいいって綱手のばぁちゃんからも休息言われたばかりじゃん」
足を左右に開き伸ばし、上半身を床にくっ付けながら体を伸ばしていたナルトが普通に胡坐に座り直してカカシを見つめる。
どうしたってばよ?と首を捻る。
「や、だから、さ。単に俺の個人的なお願い……仙人モードになってくれない?」
「だーかーらー、何でだってばよ?あれって結構時間かかんだって!集中しなきゃあなんねぇし、折角ゆっくりしてんのに、せんせぇ意味わかんねぇってばよ」
カカシはまだナルトの方を見ない。下を向いたままだ。
バツが悪そうに、時々こりこりと米噛みの上を掻く。
「だからだよ……やっと二人でゆっくり出来るでしょ?!」
「はぁ??!!やっぱまだ話が見えねぇ」
仕方ないなぁとばかりに、ナルトは立ちあがり、カカシの元へと近づく。
眼の前まで来てやっと、カカシはナルトの方を見た。片目を隠す覆いも着けたままなら、口布も引き上げられたままで、到底表情は読めはしない。いつもの眠たそうな半眼だけが覗いている。その海の水のような瞳をナルトはじっと見つめた。カカシの真意を探りたくて…。
どうも、任務だとか、そのような危険事には関係しないようだが、カカシの望みは真摯なようで、お願いは絶対的に叶えたいようだ。
「カカシ先生……マジに?」
「うん。お願い」
またカカシは首を一つ縦に振った。
「俺が嫌だって言ったらどうするってば?」
「ケチ」
「は~~~あ?!何で俺がケチだってばよ、んっとにカカシ先生わっかんねぇ~」
呆れた声を出すナルトに、今度はカカシが仕方ないな~とばかりに口布を引き下げる。
至極真面目な顔をナルトに晒し、両手をしっかり顔の前で合わせるとお願いしますと頭を下げた。
「センセ………そこまですんの?」
ナルトは完全に呆れ顔。しかしここまで素直に頼まれたら、ナルトも男なので嫌とは言えない。
仕方ね~な。と背中をカカシに見せて部屋の中央まで進むと、すとんと腰を落とす。
再度胡坐をかき、仙人モードになる為の集中姿勢を取ると、カカシの方を一瞥した。
「後でぜってぇ、理由聞かせてくれよな」
「ん」
カカシはそんなナルトに二コリと頬笑みかけた。
××× to be continued ×××
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管理人の独断により、openな開示をはばかられると判断した場合はパスワードを必要と致します。
パスワードは難しいものではありません。カカナルに愛をお持ちの方であれば、非常に簡単です。二人の誕生日4桁を半角英字xで繋ぐ9文字です。
入力は半角英数のみ。(カカシ×ナルトってことです☆)
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