サクラ視点で進行中…













「ナルト……これはあんたの頼みだからきくんだからね!流石に最近の疲弊具合を見るにしのびないし」

「ありがとうってばサクラちゃんっ!!」

俺は女神様でも見るように、感激の涙で目をうるうるさせて感謝した
サクラちゃん曰く、既にそういう効能に近い薬品はあるらしい
丁度研究途中で試したい薬があるからと、あとは万事任せるように言われたってば……
すげぇなぁ、サクラちゃん!
これで俺、ゆっくり眠れる?
先生には可愛そうな気もするけど、今までの行いは反省すべきだってば
サクラちゃんなら必ず成功させてくれる!
俺は全面的に信じて、サクラちゃん独りが使うラボを後にした













ナルトはスキップせんばかりの勢いで部屋を出て行ったわ
余程、私の承諾が嬉しかったとみえる…


「ん、もう。ほんと仕方ないやつなんだから」


でも…。最近のカカシ先生の蛮行は目に余る
ちょっと前、漸く二人が身体の関係になったのは知ったけど
そこからよね、おかしくなったのって……
まぁ、あの上忍の嫉妬深いこと嫉妬深いこと!
先生があれほど人間の感情に支配されるとは思わなかったわ
もっとクールで、寧ろ淡白かと思っていたのに……
やっとナルトの全部を手に入れて、逆にキレちゃったのかしら、ね…



確かにね~、わからなくもないわよ
ナルトはあの通り天然だし
そして、内心で狙ってる輩の多いこと、多いこと
長期の修行を終えて里に帰ってからは、尚のこと多くなった気がするわ
ま、かく言う私もひとのこと言えないんだけど……
シカマルなんて、結構分かりやすくアプローチしてると思うのよね
ああ、ナルトはさっぱり気づいてないみたいだけど
周りからは丸わかりだもの
シカマル曰く、普通の雰囲気から察しってくれよアプローチじゃあ、ナルトの場合いつになるかわからねぇ…
っていうの?
あれ、正しいと思うわ



この間先生が爆発した夜の原因?!
シカマルと夜飲みにでかけました事件―――
あれはさぁ、実は先生キレて当然だったりするのよね……
だってシカマル、わざとナルトに飲まそうとしてたんだもん
男がよくやる常套手段。酔った勢いに乗じてってやつでしょ、狙ったの
ナルトは一切がっさい気付いてないけど
普通に飲んで話すの楽しみにしてたくらいだし
あれはシカマルも可愛そうだったわね~
折角カカシ先生が任務で一泊は確実っていう日を調べ上げて狙ったみたいだけど
宴もたけなわって時に、先生突然現れて、ナルト掻っ攫って帰るんだもの


かわいそうよね~…シカマルも……
でも、その時の修羅場、現場でじっくり見たかったわ
ものすごい顔してたんでしょうね~お互いに
シカマルも災難よね…任務が思った以上に早まるなんて想定外だもの


でも一番の災難はナルトよ~…
翌日の任務のフォローは大変だったわ(シャーンナロー)



だ・か・ら……
今回のお願いは、やっぱり叶えてあげなくちゃ、ね!













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